なぜ膝の痛みが続くのか?考えられる3つの原因

普段生活をしている時は痛まないのに、

長時間立った後しゃがむと膝が痛いことはありませんか?

体の重さで膝に負担がかかってしまったのね…と見過ごしていませんか?

なぜ膝の痛みが続くのでしょうか?膝の痛みが続く原因を徹底解説していきます。

 

目次ストが入ります。

①なぜ膝の痛みが続くのか?考えられることは?

②自分の症状をチェック!

③膝の痛みを放置すると?

④膝の痛みの改善方法とは?

なぜ膝の痛みが続くのか?考えられることは?

 

変形性膝関節症

加齢、筋力の低下、過度の負荷によって膝の関節がすり減り、関節の摩擦による摩耗により、痛みや動きにくさを感じます。

また、関節内の炎症や、骨の変形などがみられるようになります。

初期では、立ち上がりや歩きはじめなどの動作開始時に痛みや動きにくさを感じ、休ませれば痛みがとれる程度ですが、

進行してくると、正座や階段の昇降が困難になってきたり、膝に水が溜まったり、腫れを感じることがあります。

そして、末期になれば安静にしていても痛みが取れず、変形が出て膝をまっすぐに伸ばすことが困難となります。

半月板損傷

大腿骨と脛骨の間にある、内・外側にある半月板が、変形などによる負担や、外傷により損傷や断裂が起きる状態のことをいいます。

痛みを伴うことが多く、膝の曲げにくさを感じたり、曲げる時に引っ掛かりや音が鳴るなどの症状がみられます。

また、膝がカクっとなるなどの膝のロッキングや、運動後には膝に水が溜まりやすくなります。

鵞足炎

膝の内側にある鵞足という部分が炎症を起こすことによって痛みがでます。

ランニングやジャンプなどスポーツをする人によく見られる疾患ですが、正座や和式トイレなどの利用時にかがむ体勢、

坂道や階段など傾斜のある場所の昇り降りが多い人などにも見られます。

あなたの膝の症状をチェックしてみましょう!

膝の痛みでも、それぞれに特徴があります。

自分の症状はどの膝のタイプにあてはまるか、確認してみましょう。

痛みの場所 痛みの出やすい動作 痛みの特徴 腫れ・熱感・水
変形性膝関節症 膝全体~内側 立ち上がり、歩きはじめ 動作始めにズキズキする 関節液の貯留
半月板損傷 膝内側または外側 ひねる動作、深くしゃがむ 引っかかり感、ロッキング 関節内に水が溜まりやすい
鵞足炎 膝の内側下方 階段などの昇降、しゃがむ 押すとピンポイントで痛む 軽度(触ると熱っぽい)

 

膝の痛みを放置すると?

✅痛みが我慢できる程度で「そのうち良くなる」と思っている

✅加齢のせいとあきらめている

✅忙しくて自分のことは後回しになっている

これらにあてはまる方は、膝痛を放置しがちな方の傾向です。

ほとんどの場合は膝の痛みを放置をすると悪化してしまいます。

変形性膝関節症の場合

軟骨のすり減りが進行し、関節が変形。歩行困難や可動域の制限、最悪手術となり、人口関節へ。

半月板損傷の場合

関節の不安定さが増し、関節軟骨の損傷が進行。膝関節症を引き起こすこともある。

鵞足炎の場合

慢性化し、炎症が広がる。痛みの慢性化、柔軟性の低下、筋力の低下につながる。

痛みをかばうことで、股関節、腰や反対側の膝などに負担がかかり、姿勢悪化や他部位への影響を及ぼします。

痛みを放置→動かさなくなる→筋力低下・可動域制限→関節への負担→さらに悪化

といった負のループにはまらないよう、原因をはっきりさせ、対策をとることが大事になります。

膝の痛みの改善方法とは?

冷やす・安静にする

急性の痛みや炎症がある場合は、安静にし、冷やすことで痛みが改善することがあります。

ただし、痛みが急性でない、慢性的な痛みの場合は温めることが大事になってきます。

腫れや熱感の有無などで、急性期の痛みなのか、慢性的な痛みなのかをしっかり判断しましょう。

テーピング・サポーターをする

膝を固定、安定させることで、膝の痛みをやわらげることがあります。

一時的な痛みの軽減であったり、膝が固定されることで他の部位への影響がでるところもあるので、

テーピングやサポーターは改善にむけての補助的な役割と考えて使用することをおすすめします。

ストレッチ

ストレッチや筋肉トレーニングにより膝周辺の筋肉を鍛え、柔軟性を高めることで、膝への負担を軽減させ、

膝の痛みが改善することがあります。

痛みがひどい場合は、正しいストレッチや筋肉トレーニングが行えず、逆効果になってしまうこともあるので、

無理のない範囲で、行うことが大切です。

医療機関や膝専門家へ相談

我慢できる程度の痛みであれば、なかなか医療機関や専門家への相談にはためらうかもしれませんが、

日常生活に支障が出ているようなことがあれば、相談をおすすめします。

専門家への相談は、原因を知り、原因へアプローチすることができ、早期の改善が期待できます。

特に、症状が変わらない、またはだんだんひどくなってきた。という場合は、

アプローチ方法や生活習慣が間違っていることがある可能性があります。

ご自身では難しいことは専門家の力が必要となってきます。

膝の痛みを改善させるために意識する生活習慣とは?

膝の痛みには生活習慣が影響していることが多くあります。

日常生活で膝への負担を軽くできるポイントをお伝えします。

座るとき

膝に負担のかかる正座やかがむ姿勢をなるべく減らせるように、

椅子に座ったり、トイレは様式を使用するように心がけをしたり、

床に座る際は片膝を立てて座ったりすると負担を減らすことができます。

立ち上がりなどの時は、膝だけでなく腕の力も利用して立ち上がることも膝への負担を軽くできます。

階段の昇降

一歩一歩踏み出すように、昇降します。その際、手すりを使うことで膝への負担を軽くします。

一段一段、片足ずつで上るのではなく、同じ段に両足をつけてから、次の段に移るようにしましょう。

 

その他にも立ち方(足裏全体でしっかりと立ち、重心を中央にし、姿勢を正す)に気を付けるなど

普段の行動を意識するだけで、膝への負担を減らすことができます。

ますは自分にできることをはじめていきましょう。