はじめに 健康のために動きたいのに膝が痛む悩み
健康のために運動を始めたい、筋トレで体を鍛えたい。そんな前向きな気持ちを持っているのに、膝や腰の痛みがそれを邪魔してしまう。
階段を下りるたびに膝に響く痛み、スクワットをしようとすると膝が痛くて続けられない。整形外科では「背筋を鍛えてください」と言われただけで、具体的にどうすればいいのか分からない。パーソナルトレーニングに通っても、本当にこれで合っているのか不安を感じながら続けている。
そんな状況の中で、痛みが膝だけでなく肩や腰にも広がっていく不安を抱えている方は少なくありません。
宝塚駅前イリゼ整骨院には、まさにそのような悩みを抱えたK様が来院されました。健康のために積極的に体を動かしたいという強い意欲を持ちながらも、膝と腰の痛みによって思うように運動ができない状態でした。
今回の記事では、K様の実際の施術内容を通して、なぜ膝の痛みが起こるのか、そしてどのようにして根本から改善していくのかを詳しくお伝えします。
同じような悩みを抱えている方にとって、解決への道筋が見えてくる内容になっています。
K様が抱えていた膝と腰の痛み
階段を下りる時に響く膝の痛み
K様が最も困っていたのは、階段を下りる時の膝の痛みでした。
特に右膝に強い痛みがあり、階段を下りるたびに膝の前側に痛みが走ります。上りは比較的大丈夫なのですが、下りになると両膝に痛みが出て、日常生活でも気を使う状態が続いていました。
仕事帰りに通っているパーソナルトレーニングでは、スクワットなどの下半身トレーニングをしたいのですが、膝が痛くて思うようにできません。「これで合っているのかな」と不安を感じながらトレーニングを続けている状態でした。
健康のために筋トレをしっかりやりたいという前向きな気持ちがあるのに、痛みがそれを邪魔してしまう。そんなジレンマを抱えていらっしゃいました。
腰の分離症と全身に広がる不調
K様は過去に腰の分離症を経験されており、現在も腰に不安を抱えていました。
整形外科では「背筋を鍛えてください」とアドバイスを受けましたが、具体的にどうすればいいのか、なぜ背筋を鍛える必要があるのかの説明はありませんでした。
さらに、膝と腰だけでなく、肩の動きも悪くなっていることに気づいていました。肩を上げようとすると引っかかる感じがあり、スムーズに動かせません。
このように、体のあちこちに不調が出始めている状態で、「このままだとさらにあちこち痛くなるのでは」という不安も抱えていらっしゃいました。
運動したいのにできないジレンマ
K様は健康維持のために積極的に運動したいと考えていました。
職場から通いやすいパーソナルトレーニングジムに通い、定期的に体を動かす習慣を作ろうとしていました。しかし、膝の痛みがあるため、本来やりたいスクワットなどの基本的なトレーニングができません。
「筋トレをしっかりやりたい」「健康のためにちゃんとしたい」という強い意欲がある一方で、「今のトレーニング方法で本当にいいのか」「このまま続けて悪化しないか」という不安も常にありました。
ピラティスなど他の運動も検討されていましたが、まずは今の痛みをどうにかしたい、根本から改善したいという思いで当院に来院されました。
詳細な検査で見えてきた本当の原因
膝の関節がずれている状態を確認
まず最初に、階段を下りる動作を実際に確認させていただきました。
当院に用意している台を使って、階段を下りる動作を再現していただくと、やはり膝の前側に痛みが出ることが分かりました。特に右膝の方が痛みが強く出ています。
次に、ベッドに横になっていただき、膝の状態を詳しく検査しました。
半月板や靭帯の検査を行いましたが、これらは問題ありませんでした。痛みがあっても、半月板や靭帯が損傷しているわけではないというのは、良い情報です。
しかし、膝のお皿の位置を確認すると、関節がずれていることが分かりました。膝のお皿の中心点と、すねの骨の中心線が一直線になっていないのです。本来であればまっすぐ並んでいるはずが、少しねじれている状態でした。
このずれによって、膝の動きがスムーズでなくなり、特定の動作で痛みが出やすくなっていたのです。
背骨の硬さが膝に負担をかけていた
次に、背骨の状態を確認しました。
上半身の背骨は比較的柔らかく動いているのですが、腰に近い下の方の背骨が非常に硬くなっていました。指で押さえて動きを確認すると、上の方はしなやかに動くのに、下に行くほど動きが悪くなっているのがはっきり分かります。
「なぜ背骨の硬さが膝に関係するのか」と疑問に思われるかもしれません。
しゃがむ動作を考えてみてください。しゃがむ時、膝だけが曲がっているわけではありません。背骨も一緒に動いているのです。膝と背骨が連動して協力し合いながら、体全体でしゃがむ動作を行っています。
ところが、背骨の下の方が硬くて動かないと、背骨が本来担当すべき動きの分まで、膝だけで頑張らなければなりません。
これは、職場で例えると分かりやすいでしょう。二人で仕事を分担すべきところ、一人がサボってしまったら、もう一人に負担が集中してしまいます。背骨がサボっているから、膝がヘトヘトになって痛みを出しているという状態だったのです。
肩の動きから分かる循環の問題
さらに、全身の循環状態を確認するため、肩の動きもチェックしました。
肩を上げていただくと、上がることは上がるのですが、途中で引っかかる感じがあります。力を入れずにリラックスした状態で肩を上げようとすると、スムーズに上がらず、どこかで引っかかるのです。
これは、筋肉の循環が悪くなっているサインです。
血液やリンパの流れが滞ると、筋肉が硬くなり、関節の動きもスムーズでなくなります。膝の痛みも、この循環の悪さが一因となっている可能性があります。
実際、K様と同じ職場の方も同じような症状を抱えていらっしゃるとのことでした。これは、同じような生活環境や仕事環境が影響している可能性を示しています。
神経の働きが低下していた決定的な証拠
右足に力が入らない状態
最も重要な検査として、神経の機能チェックを行いました。
ベッドに仰向けに寝ていただき、足を伸ばした状態で上に持ち上げてもらいます。その足を上から押さえて、しっかりキープできるかどうかを確認する検査です。
まず左足から行いました。左足は、押さえてもしっかりと力が入り、キープできています。
次に右足です。同じように力を入れてもらうのですが、明らかに左足よりも弱く、押さえるとすぐに下がってしまいます。K様ご自身も「右足の方が力が入りにくい」と感じられました。
この違いは何を意味しているのでしょうか。
筋肉が動くためには、神経からの命令が必要です。脳から神経を通じて「筋肉を動かせ」という指令が送られることで、初めて筋肉は力を発揮できます。
右足の力が入りにくいということは、右足への神経の通りが悪くなっているということです。筋肉そのものの問題ではなく、筋肉を動かす神経系に問題があったのです。
神経の問題を見逃すと筋トレは逆効果
この神経の問題は非常に重要です。
なぜなら、神経の働きが低下している状態で筋トレをしても、効果が出ないどころか、かえって体を痛めてしまう可能性があるからです。
家を建てることに例えると分かりやすいでしょう。まだ土台ができていないのに、「ソファーをどこに置きますか」と聞かれても困りますよね。ソファーは確かに必要ですが、まずは土台をしっかり作ることが先決です。
筋トレも同じです。筋肉をつけることは大切ですが、その前に神経がちゃんと働いている状態を作らなければなりません。神経という土台ができていない状態で筋トレをしても、効果は期待できないのです。
K様が「スクワットをすると痛い」と感じていたのは、まさにこの神経の問題が原因でした。神経の働きが低下しているのに、無理に筋肉を使おうとするから痛みが出ていたのです。
バランス検査で分かった前後の差
さらに、立った状態でのバランスもチェックしました。
後ろで手を組んでいただき、前から押さえた時と、後ろから押さえた時の踏ん張る力を比較します。
前から押さえた時は、しっかりと踏ん張ることができました。しかし、後ろから押さえると、前ほど踏ん張れません。後ろ向きのバランスが弱くなっていたのです。
これも神経系の問題と関連しています。体のバランスを保つためには、神経が正常に働いて、適切な筋肉に適切なタイミングで力を入れる必要があります。
神経の働きが低下していると、このバランス制御もうまくいかなくなるのです。
神経を整える優しい施術の実際
首から調整する理由
検査の結果、右足の神経の働きが低下していることが分かりました。
では、どこから調整するのか。実は、足の神経の問題であっても、調整するのは首からなのです。
「足が悪いのに、なぜ首?」と不思議に思われるかもしれません。
神経は、脳から背骨の中を通って、全身に枝分かれしていきます。足の神経も、元をたどれば首や背骨から出ているのです。ですから、足の神経の働きを改善するためには、大元である首や背骨を調整する必要があります。
K様の場合、右足の神経の働きが特に悪かったので、その神経が出ている首の部分を中心に調整を行いました。
驚くほど優しい力で変化が起きる
神経系の調整は、非常に優しい力で行います。
実際に施術を受けられたK様も「こんなに優しい力で大丈夫なの?」と驚かれました。ほとんど触れているだけのような、非常にソフトな刺激です。
なぜこんなに優しい力なのでしょうか。
それは、今のK様の体の状態では、強い刺激が逆効果になってしまうからです。神経が傷んでいる状態では、強く押したり揉んだりすると、かえって神経の働きが悪くなってしまいます。
実際に試してみました。少し強めの力で調整した後、もう一度右足の力をチェックすると、さっきよりも力が入らなくなってしまいました。これは、強い刺激が神経にとって負担になっている証拠です。
そこで、再び優しい力で調整し直すと、また力が入るようになりました。
この繊細な調整が必要なのです。洗顔を例に考えてみてください。顔の汚れを落とすために、ゴシゴシと強く洗う必要はありませんよね。泡を優しく転がすようにして洗う方が、肌にも優しく、きれいになります。
神経の調整も同じです。優しい刺激の方が、神経にとっては効果的なのです。
施術後すぐに力が入るようになった
優しい調整を行った後、再び右足の力をチェックしました。
すると、明らかに変化がありました。さっきまで力が入らなかった右足が、しっかりと力が入るようになったのです。K様ご自身も「さっきより力が入る」と実感されました。
ここで重要なのは、まだ筋トレは一切していないということです。
筋肉を鍛えたわけではありません。ただ神経の働きを整えただけで、足に力が入るようになったのです。これが、神経の重要性を示しています。
筋肉をつけることも大切ですが、その前に神経がちゃんと働く状態を作ることが、何よりも先決なのです。
背骨の硬さを改善して膝の負担を減らす
腰椎の動きを取り戻す調整
次に、背骨の硬い部分の調整を行いました。
K様の場合、腰に近い下の方の背骨(腰椎)が特に硬くなっていました。この硬さが、膝に余計な負担をかけている原因の一つでした。
背骨の調整も、やはり優しい力で行います。硬くなっている部分に手を当てて、ゆっくりと動きを促していきます。
調整後、もう一度背骨の動きを確認すると、さっきまで硬かった部分が、少し動くようになっていました。完全に柔らかくなるまでには時間がかかりますが、確実に変化が出ています。
背骨が動くようになると、しゃがむ動作の時に背骨も協力してくれるようになります。今まで膝だけで頑張っていた動作を、背骨と膝で分担できるようになるのです。
これによって、膝への負担が減り、痛みも軽減していきます。
肩の動きも改善して循環を促す
全身の循環を改善するため、肩の調整も行いました。
施術前は、肩を上げる時に引っかかる感じがありましたが、調整後はスムーズに上がるようになりました。
肩の動きが良くなるということは、上半身全体の循環が良くなっているということです。血液やリンパの流れが改善されると、筋肉も柔らかくなり、関節の動きもスムーズになります。
膝の痛みも、この全身の循環改善によって軽減していくのです。
バランスも安定してきた
最後に、もう一度バランスのチェックを行いました。
施術前は後ろから押さえると弱かったのですが、施術後はしっかりと踏ん張れるようになっていました。
これは、神経の働きが改善されて、体のバランス制御が正常に機能し始めた証拠です。
正しい体の使い方を知ることの重要性
膝からではなく股関節から動かす
K様がスクワットで痛みを感じていた理由の一つに、体の使い方の問題もありました。
多くの方が、スクワットをする時に膝から曲げてしまいます。しかし、これは膝に大きな負担をかける動き方なのです。
正しいスクワットは、股関節から動かします。
立った状態で、膝だけを曲げようとすると、膝に体重がかかります。一方、股関節から動かすと、背骨も一緒に動いて、体全体で動作を行うことができます。
この違いは、しゃがむ時に背中を触ってみると分かります。股関節から動かすと、背骨も一緒に動いているのが感じられるはずです。
K様には、この正しい動き方をお伝えしました。今後、パーソナルトレーニングを続けられる場合も、この体の使い方を意識していただくことで、膝への負担を減らすことができます。
パーソナルトレーニングとの付き合い方
K様は現在、パーソナルトレーニングに通われています。
パーソナルトレーニング自体は、健康維持のために非常に良い選択です。ただし、今の体の状態を考えると、まずは神経や関節の調整を優先すべき段階です。
土台ができていない状態でのトレーニングは、効果が出にくいだけでなく、かえって痛みを増す可能性もあります。
まずは当院での施術で体の土台を整えて、神経がちゃんと働く状態、関節が正しい位置にある状態を作ります。その上で、正しい体の使い方を身につけながらトレーニングを行えば、効果も出やすく、痛みも出にくくなります。
もしパーソナルトレーナーが、体の仕組みをよく理解していて、今の体の状態に合わせた指導をしてくれるのであれば、並行して続けることも可能です。
一方、もし痛みが続くようであれば、ピラティスなど、より体に優しい運動に切り替えることも一つの選択肢です。
痛みが出ない範囲での運動を
今の段階で最も大切なのは、痛みが出ない範囲で体を動かすということです。
「痛みを我慢してでも頑張る」という考え方は、今の体には逆効果です。痛みは、体からの警告サインです。その警告を無視して無理をすると、状態は悪化してしまいます。
まずは痛みが出ない動きを中心に行い、徐々に動きの範囲を広げていくことが大切です。
そして、神経や関節の調整が進んで、体の土台がしっかりしてきたら、本格的なトレーニングに移行していけば良いのです。
今後の改善計画と通院ペース
症状の程度と改善に必要な期間
K様の症状を総合的に判断すると、中等度の状態と言えます。
軽症というのは、筋肉だけが痛んでいる状態で、2〜3ヶ月程度で改善が見込めます。重症というのは、半月板や靭帯まで損傷している状態で、1〜2年かかることもあります。
K様の場合、神経の問題があり、関節のずれもあり、背骨の硬さもあります。ただし、半月板や靭帯には問題がありませんでした。
このような状態では、完全に改善するまでには6〜9ヶ月程度を見ていただくのが現実的です。1年はかからないと思いますが、ある程度の期間は必要です。
ただし、これはあくまで目安です。体の状態や、日常生活での注意点を守っていただけるかどうかによって、期間は変わってきます。
最初は週1回のペースで
改善のためには、最初は週に1回のペースで通院していただくことをお勧めします。
なぜ週1回なのでしょうか。
神経や関節の調整は、1回の施術で完了するものではありません。長年の生活習慣で作られた体の問題は、少しずつ、繰り返し調整していく必要があります。
最初の段階では、体が元の悪い状態に戻ろうとする力が強く働きます。ですから、間隔を空けすぎると、せっかくの調整効果が薄れてしまうのです。
週1回のペースで通っていただくことで、体が良い状態を覚えていき、徐々に安定してきます。
状態が安定してきたら、2週間に1回、3週間に1回と、徐々に間隔を空けていくことができます。
目指すゴールは自己治癒力の回復
施術の最終的な目標は、痛みをゼロにすることだけではありません。
もちろん、痛みが取れることは重要です。しかし、それ以上に大切なのは、体が自分で治す力を取り戻すことです。
人間の体には、本来、自己治癒力が備わっています。白血球が働いて、傷を治したり、炎症を抑えたりする力です。
使いすぎて痛めた時でも、この自己治癒力がちゃんと働いていれば、休めば自然に治ります。これが理想的な状態です。
今のK様の体は、この自己治癒力が十分に働いていない状態です。だからこそ、痛みが長引き、あちこちに不調が出てきているのです。
施術を通じて、神経の働きを整え、関節の位置を正し、循環を改善することで、体の自己治癒力を取り戻していきます。そうすれば、多少使いすぎても、ちゃんと回復できる体になるのです。
日常生活で気をつけるべきポイント
階段の下り方を工夫する
K様が最も痛みを感じるのは、階段を下りる時でした。
階段の下りは、膝に大きな負担がかかる動作です。特に、膝から先に動かして下りると、膝に体重がかかり、痛みが出やすくなります。
階段を下りる時は、股関節から動かすことを意識してください。
具体的には、少し腰を引くようにして、体全体で下りるイメージです。膝だけで下りようとせず、背中も一緒に動かすことで、膝への負担を分散できます。
また、手すりがある場合は、積極的に使いましょう。手すりを持つことで、足への負担を減らすことができます。
急いでいる時ほど、膝から下りてしまいがちですが、少し意識するだけで痛みは軽減します。
長時間同じ姿勢を避ける
K様は仕事をされていますので、長時間座っていることも多いと思います。
長時間同じ姿勢でいると、筋肉が硬くなり、関節の動きも悪くなります。これが、膝や腰の痛みを悪化させる原因になります。
できれば1時間に1回は立ち上がって、軽く体を動かすようにしてください。
トイレに行く、お茶を入れに行くなど、何でも構いません。少し歩くだけでも、筋肉の血流が改善され、関節の動きも良くなります。
また、座っている時の姿勢も大切です。背もたれに寄りかかりすぎず、骨盤を立てて座ることを意識してください。これだけでも、腰への負担が減ります。
運動は痛みが出ない範囲で
パーソナルトレーニングやピラティスなど、運動を続けること自体は素晴らしいことです。
ただし、今の段階では、痛みが出ない範囲で行うことが絶対条件です。
「少しくらいの痛みなら我慢して頑張る」という考え方は、今は控えてください。痛みが出るということは、体が「その動きはまだ無理です」と言っているサインです。
痛みが出たら、その動きは今の体には負担が大きいということです。無理をせず、痛みが出ない範囲の運動に留めてください。
施術が進んで、神経の働きが改善し、関節の位置が整ってくれば、徐々にできる運動の範囲も広がっていきます。焦らず、段階的に進めていきましょう。
同じような悩みを抱える方々へ
膝の痛みは膝だけの問題ではない
多くの方が、膝が痛いと「膝が悪い」と考えます。
しかし、今回のK様のケースでも分かるように、膝の痛みの原因は膝だけにあるわけではありません。
神経の働きが低下していたり、背骨が硬くなっていたり、関節がずれていたり。様々な要因が複雑に絡み合って、結果として膝に痛みが出ているのです。
ですから、膝だけに注目して、湿布を貼ったり、膝をマッサージしたりしても、根本的な解決にはなりません。
体全体を見て、本当の原因がどこにあるのかを見つけ出し、そこにアプローチすることが大切です。
整形外科で改善しなかった理由
K様は整形外科を受診され、「背筋を鍛えてください」というアドバイスを受けました。
このアドバイス自体は間違っていません。背筋を鍛えることは、腰の安定性を高めるために有効です。
しかし、「なぜ背筋を鍛える必要があるのか」「どのように鍛えればいいのか」という説明がなければ、患者さんは不安なまま、正しい対処ができません。
また、筋トレをする前に、まず神経の働きを整えたり、関節の位置を正したりする必要があることは、一般的な整形外科では見落とされがちです。
整形外科は、骨折や靭帯損傷など、明確な損傷がある場合には非常に有効です。しかし、今回のような神経や関節のずれ、全身のバランスの問題に対しては、整体的なアプローチの方が効果的な場合が多いのです。
筋トレの前にやるべきこと
健康のために筋トレをしたいという気持ちは、とても素晴らしいことです。
しかし、体の土台ができていない状態での筋トレは、効果が出にくいだけでなく、かえって体を痛めるリスクがあります。
まずは以下の順序で体を整えていくことが大切です。
第一段階として、神経の働きを整えます。神経がちゃんと働かなければ、筋肉に適切な指令が届きません。
第二段階として、関節の位置を正します。関節がずれていると、正しい動きができず、特定の部位に負担が集中します。
第三段階として、背骨や関節の柔軟性を高めます。硬い部分があると、他の部位に負担がかかります。
第四段階として、正しい体の使い方を身につけます。いくら体が整っていても、間違った動き方をすれば痛めてしまいます。
そして最後に、筋トレで筋力をつけていきます。
この順序を守ることで、安全に、効果的に体を鍛えることができるのです。
施術を受けた当日の変化
痛みはすぐには変わらない
施術後、K様にお伝えしたのは、「今日の段階では、痛みはまだ一緒だと思います」ということでした。
これを聞いて、がっかりされたかもしれません。しかし、これは正直な見通しです。
神経の調整や関節の調整は、即座に痛みをゼロにする魔法ではありません。長年かけて作られた体の問題は、少しずつ、段階的に改善していくものです。
ただし、痛みが変わらなくても、確実に体には変化が起きています。
確実に起きている変化
施術前と施術後で、明らかに変わったことがあります。
まず、右足に力が入るようになりました。施術前は明らかに弱かった右足が、施術後はしっかりと力が入るようになりました。これは、神経の働きが改善された証拠です。
次に、背骨の硬かった部分が動くようになりました。完全に柔らかくなったわけではありませんが、確実に動きが良くなっています。
さらに、肩の動きもスムーズになりました。引っかかっていた肩が、上まで上がるようになりました。
そして、バランスも安定しました。後ろから押さえても、しっかりと踏ん張れるようになりました。
これらの変化は、痛みという形では表れていないかもしれませんが、体の機能が確実に改善している証拠です。
この土台ができたからこそ、今後、痛みも改善していくのです。
次回以降で期待できること
今回の施術で土台を作りました。
次回以降、この土台の上に、さらに調整を重ねていきます。神経の働きをさらに安定させ、関節の位置をより正確に整え、背骨の柔軟性をさらに高めていきます。
そうすることで、徐々に痛みも軽減していきます。
階段を下りる時の痛みが少し楽になったり、スクワットができる範囲が広がったりという変化が、少しずつ現れてくるはずです。
焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
よくあるご質問
どれくらいで痛みは取れますか
痛みの改善には個人差がありますが、K様のような中等度の症状の場合、完全に改善するまでには6〜9ヶ月程度を目安にしています。
ただし、痛みが完全にゼロになるまでの期間ではなく、日常生活に支障がない程度まで改善する期間は、もっと短いことが多いです。
多くの方が、2〜3ヶ月で「だいぶ楽になった」と感じられます。
施術は痛くないですか
当院の施術は、非常にソフトで優しい力で行います。
特に神経系の調整は、ほとんど触れているだけのような優しい刺激です。K様も「こんなに優しい力で大丈夫なの?」と驚かれました。
バキバキと骨を鳴らすような施術は一切行いません。妊婦さんやお子様でも受けられる、安全で優しい施術です。
痛みを我慢する必要は全くありませんので、安心して受けていただけます。
整形外科と併用できますか
整形外科との併用は可能です。
整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像診断で、骨や靭帯の状態を確認することができます。これは非常に重要な情報です。
当院では、画像では分からない神経の働きや、関節のずれ、全身のバランスなどを評価し、調整します。
両方を併用することで、より正確に状態を把握し、効果的な改善が期待できます。
何回くらい通う必要がありますか
最初は週に1回のペースをお勧めしています。
状態が安定してきたら、2週間に1回、3週間に1回と、徐々に間隔を空けていきます。
完全に改善するまでの回数は、症状の程度や、日常生活での注意点を守っていただけるかによって変わりますが、K様のような中等度の症状では、20〜30回程度が目安です。
ただし、これはあくまで目安で、個人差があります。
運動はしても大丈夫ですか
運動自体は、健康のために非常に良いことです。
ただし、痛みが出る運動は、今の段階では控えてください。痛みが出ない範囲であれば、ウォーキングや軽いストレッチなど、体を動かすことをお勧めします。
パーソナルトレーニングやピラティスも、痛みが出ない範囲であれば続けていただいて構いません。
ただし、スクワットなど膝に負担がかかる運動は、もう少し体が整ってからの方が安全です。
日常生活で気をつけることは
階段を下りる時は、膝からではなく股関節から動かすことを意識してください。
長時間同じ姿勢を避け、1時間に1回は立ち上がって体を動かしましょう。
座る時は、骨盤を立てて座ることを意識してください。
そして、痛みが出る動作は無理をしないこと。これが最も大切です。
他の整体や整骨院との違いは何ですか
当院の特徴は、痛い場所だけを見るのではなく、体全体を評価して根本原因を見つけ出すことです。
K様の場合も、膝が痛いという訴えでしたが、実際には神経の問題、背骨の硬さ、関節のずれなど、複数の原因が見つかりました。
また、施術は非常にソフトで、体に負担をかけません。強く押したり揉んだりする施術ではなく、体が本来持っている治癒力を引き出すアプローチです。
さらに、13年の臨床経験と、のべ7万人の施術実績があります。ラジオや雑誌にも取り上げられるなど、技術力には自信があります。
まとめ 根本から改善するために
膝の痛みの本当の原因は神経と背骨にあった
今回のK様のケースでは、膝の痛みの原因が、膝だけにあるのではないことが分かりました。
神経の働きが低下していたこと、背骨が硬くなっていたこと、関節がずれていたこと。これらの複合的な問題が、結果として膝の痛みを引き起こしていたのです。
ですから、膝だけを治療しても、根本的な解決にはなりません。神経を整え、背骨を柔らかくし、関節の位置を正すという、体全体へのアプローチが必要です。
筋トレの前に土台作りが必要
健康のために筋トレをしたいという気持ちは素晴らしいことです。
しかし、体の土台ができていない状態での筋トレは、効果が出にくいだけでなく、かえって体を痛めるリスクがあります。
まずは神経の働きを整え、関節の位置を正し、正しい体の使い方を身につける。この土台作りが何よりも大切です。
土台ができてから筋トレを行えば、安全に、効果的に体を鍛えることができます。
焦らず一歩ずつ改善していきましょう
痛みの改善には時間がかかります。
1回の施術で魔法のように痛みが消えるわけではありません。しかし、確実に体は変化しています。
神経の働きが改善し、関節の位置が整い、背骨が柔らかくなる。これらの変化が積み重なって、最終的に痛みの改善につながります。
焦らず、一歩ずつ、確実に進んでいきましょう。
宝塚駅前イリゼ整骨院では、K様のように、健康のために運動したいのに痛みで思うようにできない方を、根本から改善するお手伝いをしています。
同じような悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。詳しい検査を行い、あなたの体の状態を正確に評価し、最適な施術プランをご提案します。
健康な体で、思い切り運動を楽しめる日を目指して、一緒に頑張りましょう。
宝塚駅前イリゼ整骨院は、兵庫県宝塚市湯本町5−21 銀馬車ビル 5Fにございます。お気軽にお問い合わせください。








