
日常的に何度も繰り返す片頭痛。片頭痛の原因が分からないと心配になりますよね。
いわゆる「頭痛もち」といわれる方に多い「片頭痛」について理解をすれば、片頭痛が起きても怖くありません。
①片頭痛とは
②頭痛の種類の見極めポイント
③頭痛を起こす誘因
④頭痛発作は起こさないようにできる
⑤実践したい片頭痛に良い○○
片頭痛とは?
片頭痛とは頭の片側または両側が痛んで生活に支障が出る頭痛です。
片頭痛が出ている間の状態としては、
吐き気や嘔吐が生じる。
光や音、においに敏感な状態を伴ったりすることもある。
「ズキズキ」「ガンガン」と形容されるような痛みの種類。
仕事や家事がままならず、横になって休む(休みたい)。
ということが起こります。
頭痛の種類見極めポイント
頭痛には様々なタイプがあります。
頭痛そのものが病気である、一次性頭痛には「緊張性頭痛」「片頭痛」「群発性頭痛」の3つがあります。
タイプによって対処も違うので、自分がどのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
片頭痛を起こす誘因
片頭痛の誘因としては、体質などの遺伝的な要素が関係することもありますが、
多くの場合で身体的・精神的なストレスがかかることにより、それが引き金となって片頭痛が起こると実感されています。
ストレスによるもの
感じたストレスによって脳内物質(セロトニン)が増加することにより血管が収縮、
その後拡張する際に、神経刺激が起き痛みが引き起こされます。
また、三叉神経が刺激されると、血管の拡張や炎症が起きることで片頭痛が誘発されます。
そのため、ストレスがかかっている時だけでなく、ストレスから解放された時にも痛みを感じることがあります。
睡眠によるもの
睡眠不足や反対に過剰に睡眠をとった時に起こりやすいです。
特に睡眠不足は、睡眠中に行われている細胞の修復や免疫機能の向上などの重要な働きが不十分となり、
身体ストレスによる片頭痛を引き起こすことになります。
また、睡眠不足は片頭痛だけでなく、集中力の低下や生活の質・睡眠の質を低下させることにもつながります。
食事によるもの
空腹時に片頭痛が誘発されることもあります。
これは、血糖値の低下が原因で低血糖の状態になると、体を元に戻そうとホルモンが分泌され、
脳機能の低下による片頭痛が引き起こされます。
また、特定の食べ物(チョコレート・チーズ・ナッツ類が起こりやすい)やアルコールでも片頭痛が起こりやすくなります。
外的刺激によるもの
においや光を感じることで片頭痛が引き起こされることもあります。
片頭痛持ちの方は、光・音・においに過敏になりやすいと言われています。
気候の変化によるもの
気候の変化により、内耳にあるセンサーが気圧の変化を感知し、自律神経のバランスを乱します。
そのため、ストレスを感じた時と同様に血管の収縮・拡張を引き起こし、三叉神経を刺激し痛みが生じます。
最近では、気候の変化による片頭痛を感じる方が増えてきています。
片頭痛を起こさないようにする方法とは?
生活習慣の改善
生活リズムの改善
睡眠は長すぎても短すぎても良くなく、片頭痛を引き起こしてしまうので、ちょうどよい睡眠時間を心がけましょう。
規則正しい食事
空腹や過度なアルコールなどを避け、マグネシウムやビタミンB2など頭痛に良い食品を摂取するよう心がけましょう。
スマホ・パソコンの長時間の使用
ブルーライトを長時間浴び続けると、目の疲れ・睡眠、精神への影響があるため、適度な使用を心がけましょう。
適度な運動
適度な運動で、血管の働きを良くしましょう。
ストレスの軽減
ストレスをなくすことは難しいので、うまく発散できる方法を見つけましょう。
ストレスをためすぎず、疲れた時は一息つき、心と身体を休めましょう。
実践したい!片頭痛には○○
片頭痛によい栄養素
マグネシウム
マグネシウム不足は脳の神経活動の異常につながり、
血流の低下を招きます。
精製された白米やパン、アルコールを摂取すると、
尿としてマグネシウムが体外に放出されてしますので、
マグネシウム不足にならないよう、食事でうまく摂取しましょう。
ビタミンB2
ビタミンB2は水溶性のため、体内に残りにくく、
毎日こまめに摂取する必要があります。
またストレスがかかるとビタミンB群から消費されていくので、
ストレスがかかった時はビタミンの摂取を意識しましょう。
すぐできる!痛みをやわらげる方法
冷やす
頭や首筋を冷やすことで痛みがやわらぐことがあります。
保冷材や氷枕をタオルにくるんで、冷やしましょう。手元にない場合は、冷却シートを貼ったりして代用することもできます。
コーヒーを飲む
カフェインを摂ることで、痛みがやわらぐことがあります。
ただし、カフェインの摂りすぎは逆に痛みを増幅させるので、飲む量には注意しましょう。
また、コーヒーが痛みを引き起こす原因になる方もいるので、ほかのカフェインが入ったもの(緑茶・紅茶など)で試してみましょう。
ツボをおす
痛みを和らげるツボはいくつかあります。
幅広い効果があり、「万能のツボ」とよばれている2つのツボをご紹介します。
手三里(てさんり)
肘を曲げた時に肘の外側にできるシワから、指3本分(おおよそ5センチ程度)のところにあるツボです。
効能:肩こりや腕の痛みの軽減、自律神経の調整、鎮痛や緊張の緩和など
合谷(ごうこく)
手の甲側、親指と人差し指の骨が合わさる部分の、人差し指側にあるツボです。
効能:鎮痛効果(頭痛・歯痛・肩こり・腰痛など)、目の疲れ、消化器系の不調改善
さいごに
自分にとってなにが片頭痛の原因になっているのかをしっかり把握し、規則正しい生活を送ることで
片頭痛をコントロールすることができます。
食事や適度な運動などを取り入れつつ、この機会に「片頭痛に悩む生活」から抜け出してみましょう。